活動内容

2-2 通信利用環境を提供するだけではないフリーWi-Fi

Wi-Fiのフリースポットの効用は、外国人旅行者の通信利用を快適にし、喜んでもらうことだけではありません。外国人旅行者の誘導に使えたり、特定の条件の人たちへのマーケティングに使えたりすることで、インターネットにアクセスできる場所というのとは別の価値が生まれます。その価値が高ければ高いほど、アクセスポイントの充実につながります。各地で使えるようになり、バスやタクシー等で移動中にも使えるようになれば、例えば、前夜に別のところで宿泊している外国人旅行者を導くのに切れ目のない情報提供ができるようになります

Wi-Fiフリースポットが拡充されれば、その恩恵は、広く地域に及びます。しかし、Wi-Fi整備を他力本願にしていては、外国人の購買力も遠のくばかりでしょう。整備による利益が個々の事業者に見えるようにし、それ故に費用の分担をお願いするビジネスモデルが各地成立すれば、体力を超えるとあきらめていた地域の中にもWi-Fi整備を進めようというところがまだまだ現れてくることでしょう。GAJaにしてみても、地域のエコシステムの一部としてWi-Fiネットワーク構築を捉え直すことで、多言語災害情報提供の「自走」モデルが浮かび上がります

Wi-Fiアクセスポイントの整備は、手段であって目的ではなく、始まりであって終わりではありません。戦略的に活かせば地域の活力は高まります。フリーWi-Fiアプリを用いて外国人旅行者にプッシュ通知すれば、もてなしや誘客が容易になります。地域の情報を世界に拡散する工夫もできます。こうした効用がWi-Fiアクセスポイントの整備に係る費用を上回ることを地域に「見せる」ことで、Wi-Fi整備の費用負担にも道が拓け、Wi-Fiアクセスポイントの一段の充実につながります

ページトップへ