活動内容

1-5 多言語災害情報システムの特長

外国人住民は、全国各地に暮らしているので、多言語対応の必要性を感じている地方自治体は、少なくありません。日本人にも外国人にも災害情報を伝えられるようGAJaが利用開放する災害情報提供システムを特長は、次のようなところにあります。

第一は、災害時だけでなく平時にも活用できます。例えば、ごみの回収や子どもの就学のことを外国人住民にも知らせたいときには、翻訳しておいたメッセージを使って外国人住民にプッシュ通知することができます。地域に暮らす外国人住民が生活に必要な情報を日本人と同じように共有できるようにする道具として利用できます。

第二は、定型文以外にも自由文のメッセージングを配信できます。ただし、自由文は翻訳されていないので、日本語で入力すれば日本文で、外国語で入力すればその言葉で伝わります。災害情報をあらかじめ登録し翻訳しておくのは、誤訳の許されない、命にかかわるメッセージだからです。大使館・領事館等が自国民にメッセージを送るようなときには翻訳は必要ないので、自由文も、ときに有用です。もちろん、地方自治体等が日本人に限って日本文でメッセージングするのにも使えますし、外国人の職員がいる場合には、その人がその国の言語でメッセージを発することもできます。

第三は、パーソナルな端末を利用するので、屋外のスピーカーからの音が聞こえなくても手元に情報を届けることができます。深夜にはスピーカーは使いにくいし、音声の放送だと聞き逃しが生じます。テキストでのメッセージならば、視覚障がい者のために読み上げるようなサービスをスマートフォンアプリで利用することもできるでしょう。

第四は、エリアを決めてその内にいる人たちにだけメッセージを伝えることができます。水害や土砂のアラート(警報)は、被災リスクの高い地域の住民に限って夜中に知らせることができます。豪雪による立ち往生といった状況にも応用できます

第五は、伝送路の切断、アクセスの集中などで公衆網が使えないときに、車載ルーターを利用したアドホック無線ネットワークとの連携が検討されています

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